低コスト栽培ってなに
11月も終わりに近づき今年もあと1ヶ月くらいになってきましたね。雪国ではもうほぼ農作業が終わってゆっくりしています。それでいて情報共有する機会も増えてるんですね。多くの人が似たり寄ったりことを言うんです。これからどうすれば多くの面積をできるか。農地をやってくれと言われるが、作業が回らないと。驚いた話では、一気に20ha増えたけど作業を回すことができなかったことです。これが遅から早かれ増えてきそうです。そしたら「省力化」は避けて通れません。
写真、冬の始まりですよね〜
では、何をもって低コスト栽培というのか。
僕は2種類あると考えてます。資材の量を減らしながらやるか、もう最初から何も使わずに最低限の除草剤だけを使っていく。
前者だと「肥料を機械に入れる時間」や「農薬を希釈する時間」などがありますが後者だとその時間はないです。けど、やっぱり後者だと量が取れないです。
じゃーどっちがいいのと。それは僕にもわかりません(笑)しかし、1つ言えるのは肥料などを入れてしまったらそれを畑から取ることはできないってことです。逆に何も入れないと、作物の様子を見ながら追加で入れることができます。
ここで「肥料」の歴史の話すると、肥料が生まれて人口爆発できたというのは間違いないです。農業界の革命と言ってもいいくらいです。肥料の発明が遅れたら、今こんなに発展してないのではと個人的に感じてます。
何が革命か。スゴい簡単に話ますが、3人で作る量を1人でできるようになった的なことです。そうすると2人いらなくなります。その人たちは、他の産業へ行くことができます。農業にかける人数を少なくできました。これは大袈裟かもしれませんが「肥料」のおかげで他の産業も発展もしたと言えるかもしれません。しかし、これまた肥料のおかげで「病害虫」も出てきたんです。
そうすると「農薬」が誕生しました。そして、現代の栽培スタイルができてきました。
↑今年は倒れまくりでしたね〜(中山間地域)
だから、肥料農薬なければ作物はできないというのはまやかしなんです。なければないでできます。ただ量が取れないだけです。そのため、僕は何も使わずに10俵取れたら最強ではないかなと考えています(米の場合)。めちゃめちゃ難しい話だと思いますが笑
ってなことで「低コストってなに」でした。おそらくですが、「何も使わずに量を取る」のが低コスト栽培の最終形態になるかなと僕個人では考えてます。これからの大離農時代に加えて農業への新規参入が少ないので人をかけないことも考えないとですよね〜
一応言っておきますが、決して「肥料農薬使うことが悪」とは思っていません。肥料農薬の発明があったから人口増加もできたし経済発展もしたと僕は考えています。これらがなかったら未だに農家の数が結構多かったとも感じています。
Comments