今一度、米の高騰や備蓄米について考えてみた
またまた最近、米の話題が出て来ましたね。
備蓄米追加放出、米不足なの、米高いなの。
このことについて、僕も多くの人から意見を求められます。
正直、僕もよくわからないです。だから、「参考程度に聞いて欲しいです。」と言って話してます。
まず、僕は「ほんとに米が高いのか」と考えます。そこから、もし高かったら?と高すぎるのか?と仮説を立てて、それぞれの理由を考えます。どの問題の場合も一緒です。
まして、今年は参議院議員選挙もある年です。そしてですね、石破さん。海外に備蓄米放出もしてましたね!それと、2010年辺りにパンが米の消費量を上回ってるんです。
さて、「本当に米が高いのか?」という点についてです。まずは現在の米価の推移を見てみる必要があります。去年の9月くらいからグングン上がっていき今やkg/700〜800円くらいまで値上がりしてます(精米)。だいたい1.5倍くらいです。確かに、今は市場で「米が足りない」「価格が上がっている」と言われていますが、歴史的に見て本当に異常なほど高騰しているのか? それとも、これまでが安すぎたのか? という視点も重要です。僕は「これまでが安すぎた」に1票です。

↑作るのにめちゃお金がかかるんです!だから、安く売ってたら赤字や儲からないのは当たり前の世界なんです。
また、例えば、2010年頃にパンの消費量が米を上回っています。背景には、食生活の変化だけでなく、共働き世帯の増加やライフスタイルの変化によって、手軽に食べられるパンや麺類の需要も増えましたね。この当時、今より米の値段が安いです。精米して売られてるのはkg/300〜400くらいなはずです。
見方を変えると、「米価が安定していたからこそ、米への依存度が下がり、食の選択肢が広がった」とも言えますよね。そういう点では、長年の生産調整(減反政策)が効いているのかもしれません。しかし、価格が上がっているのは単純な供給不足だけでなく、長年の生産調整(減反政策)も要因の1つと見ることができます。見方によって捉え方が変化するってことです。
さらに、石破さんの海外備蓄米放出の話や、選挙の年というタイミングも考えると、政策的な動きと米価の変動がどこかで結びついているのではないか? とも考えることができます。政府の動きが米価にどれだけ影響しているのか。も絡んできそうですね!
単なる「不足だから高い」という話ではなく、長期的な視点で農業の構造や政策も絡めて考えることが大切だと僕は思います。
そして、米はなくともいいと考えてる筆者でもあります。今は、米不足よりハイパーインフレになるほうが僕は怖いです。
このまま米不足になって、「米食べれるなんて富裕層の証!」みたいになっても面白いかもしれません。この情報過多の時代、どれを信じるかは自分次第です。だから、自分で考える力がより大事になって来ますね。
1人の生産者として言えることは、どれだけ低コストで作ることができるのか。それをどれだけ高く売ることができるのか。そうすると、米価が崩れようが何しようが対応もできると考えてます。シャンパンなんていい例です。原価めちゃ安いですからね。原価が1本10ユーロ(約1500〜1600円)くらいです。それでいて店頭に売ってるのは下手したら10倍近いです。こんなことも米でできたら面白いかもですね!

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