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コンパクトシティと中山間地域農業

読者の方々もご存知の通り、1月1日能登大震災が発生しました。結構な被害ですね。2週間過ぎた現在でも、現地の人たちは奮闘中です。そんな中、衆議院議員・元新潟県知事である米山隆一さんのリポストの反響が賛否両論ありました↓


「非常に言いづらい事ですが、今回の復興では、人口が減り、地震前から維持が困難になっていた集落では、復興ではなく移住を選択する事をきちんと組織的に行うべきだと思います。地震は、今後も起ります。現在の日本の人口動態で、その全てを旧に復する事は出来ません。現実を見据えた対応をと思います」


めちゃめちゃわかります。実際、日本の地方は僻地集落から街場に移動してきています。コンパクトシティ化は自然と進んでいる現実でもあります。例えば、隣のおじいちゃんが脳出血で救急車間に合わなくて死んだとか目の当たりにすると、平地のアパートに引っ越そうかみたいな動きがどんどん出てきます。団塊の世代が後期高齢者になってるからですね。このシティ化というのは、東京や大阪等の大都市に人が集まるというのではなく、市の中心地に人が集まるってことです。また、現役世代は奥さんのご意向で子供の教育とかの為に街場へなど若者には顕著に現れています。しかし、住み慣れたところにいると移住したくない気持ちもある人もいます。この感情論に寄り添って10件20件のために、インフラ整えるとしたら億単位のお金もかかります。これは、我々の税金です。バブル期や人口増加でもない日本では払うのは厳しいと感じます。


そうすると、中山間地域の農業どうする?にも繋がってくると思います。逆に、チャンスです!チャンスというより、農業がスゴいし易い環境になると言った方がしっくり来るかもしれません。実際に、農業とかは街場から通いで集落に残したできる限りに田畑を耕したりする「通勤型農業」をしてるところもあります。合理的に変化してていいですよね!中山間地域に住む人がいなくなると、機械の騒音も邪魔になりません。やる人がいないので、全ての田畑が1人や1つの法人で管理することができます。農業者もやりやすいかなと。


でも、「中山間地域の農業って大変じゃない?」と言われるかもしれません。やっぱり大変です。補助金だけでは赤字になると思います。やりきれない上にやっても赤字になるのでこの地域での農業はリタイア者が続出です。そして、村の人たちは「誰もやってくれる人がいない、どーしよ、おらたちの村がなくなってしまう」などという感情になってることだと思います。


では、どーするのか!

やまだアグリサービスでも、中山間地域を管理しています。

まず、中山間地域農業の弱点をまとめます。条件が悪いことですね。1つ1つの圃場が小さくて、機械効率が悪かったり日当たりが悪かったりします。傾斜地のところもあります。そのため、やる人がどんどんいなくなります。


筆者が思う解決策↓

まとまっている田畑を一括りにしちゃいます。そうすると、1個で10haとかにもなるんじゃないかなと思います。10までいかなくとも5haとかにはなると勝手に感じています。機械効率が進んでロスがなくなります。また、上記にも記しましたが、やる人がいないので全ての田畑が1人や1つの法人で管理することができます。つまり、「ここは誰の農地、あそこは誰の農地」という農地区分がなくなります。農業者もやりやすいかなと。


他には、放牧だったり景観を含めオーナー制度だったりですね。オーナーになった方には、株主優待みたいなことをしようと思います。例えば、1年間オーナーになった方にはその場所への交通費と宿泊代無料とかですね!実はこれの全国、世界版を考えている筆者でもあります。


やっぱり悲観的に考えるのでなくポジティブに考えていきたいと筆者は思います。現実を見つつ、できることをやっていくのがベストかなと感じます。やり方次第では、人は集まってきます。↓の写真は、山梨県北杜市の中山間地域での農業です。後ろには八ヶ岳です。平均年齢20歳です!ちなみに、筆者の22歳が1番年上でしたとさ。


次回は、中山間地域にも続出している耕作放棄地について話します。「耕作放棄地は耕すべきなのか」宜しくお願いします。

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