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みどりの食料システム戦略の振り返り

7日も過ぎ、お正月モード終わりましたね。今回は、もう少しで3年経つ2021年5月に発表された「みどり戦略」についてお話したいと思います。


筆者個人としては、賛成でも反対でもないですが、もう少し考えて欲しいと感じたのが本音です。理由は、農業の現場にいる人からは「机上の空論」とも言われてしまうからです。有機農業って想像以上に大変です笑

しかも我が国は、農家の高齢化が進んでいます。しかし、有機農業を営んでいる人たちが日の目を浴びるきっかけになったのは良いかなと。大事なのは、お互いを分断しないことだと思います。「有機だからいい、慣行だから悪い」とかの問題ではないんです。どちらも良いこと悪いことは当然あります。


では、まず、みどり戦略って何?って話です。スゴい簡単に言うと「2050年までに耕地面積に占める有機農業の取り組み面積を25%、100万haに拡大する」ってことかなと思います。その他のことも、これに全て含まれていると感じます。


次に「有機農業って何。」と言う質問が出てくると思います。多くの人が想像している有機農業は、「無農薬野菜」だと感じます。様々な人と話してると、有機=無農薬のイメージがスゴいです。この有機農業で作った野菜を有機農産物と言い、これらを示すために「有機JAS」という認証があります。これって消費者の想像通りではなく、「使用していい農薬」があるんです。つまり、有機農業=無農薬ってイメージを持つのはいいですが、実際に違いますよって話です。まぁ、中には本当に無農薬野菜を作ってる方も当然います。


そしたら、改めて「有機農業って何」って話になるんです。我が国の定義から見ていきましょう。


有機農業は、我が国では、平成18年度に策定された「有機農業推進法※注1」において、有機農業を「化学的に合成された肥料及び農薬を使用しないこと並びに遺伝子組換え技術を利用しないことを基本として、農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減した農業生産の方法を用いて行われる農業をいう。」と定義されています。


次に、国際的な有機農業の定義です。

(コーデックス委員会:消費者の健康の保護、食品の公正な貿易の確保等を目的として、1963年にFAO及びWHOにより設置された国際的 な政府間機関。)


生物の多様性、生物的循環及び土壌の生物活性等、農業生態系の健全性を促進し強化する全体的な生産管理システムである


参考資料


つまり、有機農業は、「生物多様性も含んでの有機農業」ということです。日本は、まるで「化学」を否定する物言いかなと。ここまで食料増産できたのは「化学肥料」のおかげです。農薬も遺伝子組み換えも然りです。何が問題かと言うと、過剰投与してることだと思います。最小限というか最低限に使うことが大事です。遺伝子組み換えの場合は、自然界で発生したことを元に人工的にやっています。元々は、自然界で発生していることなのです。名前が変なイメージを沸かすんですかね笑

↑筆者栽培している「農薬肥料除草剤なし野菜」です!


だからと言って、有機農業が悪いわけではないです。当然世の中には、農薬や化学肥料等の化学物質への反応する人がいます。その人たちは、「化学物質を使用しない食べ物」を求めている訳です。このことを全ての人に強要してはいけません。


ここで、上記で言っている「みどり戦略」の筆者が思う弱点を述べていきます。


2050年有機農業の面積の目標達成には、これから2050年まで毎年、現在の有機農業面積2万4000mよりも多い、3万ha以上のハイペースで増やさなければいけません!

高齢化が進むわが国の農家で、労力のかかる有機農業を誰が実行するだろうという問題もあります。しかも、それだけの面積に必要な堆肥などの有機質肥料を生産するには、それに近い面積で堆肥原料を生産する「土地」が必要となります。農家をやる人が減って土地は余ってくるので土地の心配はなさそうですね。僕個人的には、この堆肥づくりの弱点が無視されていると考えています。養分循環を大切にする有機農業では、堆肥をどこからか購入し、それを利用するということはあり得ない話なのです。


そのため、基準が厳しいと感じます。いつまで経っても効率化が悪いとやる人はいなくなりますし、発展していきません。遺伝子組み換えをしてレベルアップした品種で「堆肥を使用したり無農薬だったり」を使えばいいのにとも感じます。遺伝子組み換えのおかげで、雑草に強くなったり病気に強くなったりもします。


僕個人では、この技術によって、雑草に負けず、虫にも食べられず肥料少なめで成長して収量取ることできたら最強なのにと考えています。だって、「肥料農薬除草剤」を使用しなくて良いので経費が掛かりません。今だと、量が取れないので少ない量を希少価値にして高く売るのが流れですね。


読んでいてわかるかもしれませんが、有機農業と慣行農業を分断するべきではありません。本当に、農地の25%有機農業ができたとしたら、「有機農業が絶対!」と思っている人も慣行農業にも感謝する必要があります。慣行農業より収量が落ちる有機農業は、慣行農業で収量をしっかり取り「食べ物供給」します。有機農業ができるのは、慣行農業があるからだと筆者は感じます。現段階で、慣行農業廃止なんてしたらもうそれこそ食糧危機です。そのため、「有機だからいい、慣行だからダメ」なんていうのは、もう愚の骨頂だと思います。そんな分断をするのは、ほんとに勿体無いことだと感じます。人も農業も多様性がもちろんあります。


僕は、正しくない知識で不安を煽るのは好きではありません。ちゃんとしたことを広めていきます。農業って可能性だらけの面白い産業です。最後は、筆者の顔で締めます笑

↑有機生姜なのですが、えぐみなくてウマイ。

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